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約束

 
意識して交わすものと、そうでないもの
約束には種類があると思う
 
予約と、
その場のノリと、
そのトキの気持ち
 
スケジュール帳にしっかり書くような予約のものと
まぁそういうことも楽しそうねってことと
いつかはわからないけどそうしようという気持ち
 
後者2つはきっと
本来約束と呼ぶものではないのかもしれない
 
大切なひとと交わす約束はいつもどこか心もとない
叶えたいと願う自分がいるから
叶わなかったときをおそれて少しだけ尻込みしてしまう
 
「来年の夏もここに来ようね」
「次の誕生日にはさぁ・・・・」
 
来年もこの人と過ごしている?
次の誕生日までふたりはお互いの誕生日を祝えるの?
 
まるで明日のことを
数分先のことを決めるように
交わしていくいくつもの約束
世の中には叶えられない約束が山ほどあると知っているのに
その時は心からそうしようと思う
 
「来年の夏もここに来ようね」
 
大切な人と一緒に過ごす時間は
本当は約束というワクではくくれないのかもしれない
ましてや「いつまで」なんて、誰にもわからない
言葉で交わす未来への約束は
決して確約ではない
 
叶えられないまま過ぎた約束
それは、だけど「嘘」とは違う
哀しいけれど
ただその時の気持ちが変わってしまっただけ
 
「ずっと一緒にいようね」
 
そんな言葉はつなぎとめる約束にはならない
 
約束なんてしないけれど
行けるところまでいきたいと願う
取り決めで傍らにいるんじゃないからこそ
優しくなれる自分がいる
 
「またね」
 
そう言って
あなたに手を振る瞬間は少しだけ切ない
 
「またあなたに会えますように」
 

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永遠

 
永遠にあなたが好き
 
わたしには、
まるで物語にでもでてきそうな
「台詞」のように聞こえてしまう
この恋が終わるなんて考えられない
自分の中の相手に対する「好き」がなくなるなんて信じられない
そんなふうに思ったことは誰でも1度くらいはあるでしょう
それが今でも続いている人だっていると思う
けれどいつのまにかそんな気持ちがなくなってしまった人だっているはず
というかほとんどの人がそうなんじゃないかな?
 
時間が過ぎる中で薄められたり、形を変えたりする想い
恋心って誰でも心にひとつだけ持ってるキャンバスなのかもしれない
鉛筆のモノトーンで書かれていたり
無邪気なクレパスで描かれていたり
たったひとつのキャンバスに描かれていく絵
ひとつの恋が終わっても
その上にまた描かれていく新たな景色
時々はうっすら前の絵がすけて見えたりして
そうして重なっていくのが「経験」なのかもしれない
淡い淡い水彩画があまりに自分にとっては優しくて
とうに終わったいとおしい風景を手放せない人もいるかもしれない
手放せないはずの風景すらいつかまた
新しい出会いに
やわらかに色合いを変えていくことにも気づかないまま・・・
 
永遠の恋
それが本当にあるのか正直わたしにはよくわかりません
それは永遠という言葉のかもし出す雰囲気が、あまりに漠然としていて
どこか遠い出来事のように思ってしまうから
だけど本当は
「永遠」って身構えるほど難しいことじゃなくて
今日好きで明日も好きで
ふと気づくとたどり着く
そんなささやかな場所じゃないかな
もしもそうなら
「永遠の恋」を少しだけ信じてみてもいいかなと、思います  



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恋愛風景

奈良の二月堂から臨む夕闇
その景色を、大切な人を愛おしいという気持ちによく似た空だと
そう表現した人がいました
誰かを好きな気持ち
大切にしたいという気持ちを描いたら
こんな景色になるのでしょうか
恋愛感情は単色ではきっと描けない絵で
自分が好きな色や明るい色だけでも描けない
そういうものだと思います
思わぬ所に、目を背けたくなるようなにじみを発見したり
混ざりあった色が美しさとはかけ離れた色を醸し出すかもしれない
想いが深ければ深いほど
どうしたって自分の内側のどろどろした部分
例えば独占欲、嫉妬心、猜疑心…
そういったものが現れてしまうと思うのです
だから恋愛中の心を絵にしたなら
きっとマーブル状の混沌ができあがるような気がします
けれど、それでも
たったひとりの人を想う気持ちを切り抜いたなら
癒されるような
満たされるような
このまま時間が止まればいいと願うほどのしあわせと
切なくて
少し哀しくて
なににもかえがたい愛おしさ
心の内側の一番いちばん深い所を描いたなら
きっとそんな風景になるのだと
そうだったらいいと、思います
今はまだ大切な誰かに出逢っていない人の内にも
そんな風景がひろがっているかもしれない
ひとりでぐるぐると考え込んでしまうようなブルーな夜
何かを迷わせるような闇のなかでも
自己嫌悪でつぶされてしまいそうなときも
あなたの一番深い場所に眠る想いが
どうかあなたの支えになりますように

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怖くないから出ておいで?

棘ぬいだ 栗の実そっと つつむ君

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渡る風

風の生む 稲穂の波の 黄金(きん)の海

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キミガアマクウレテサソウ

無花果を 貪る君の 濡れた指

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それでも満ちる

ありえない もしもを浮かべ 満つる月

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すとん

しいの実の 落つるがごとく 恋に堕つ

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盛者必衰

過月にも 変わらぬものか 曼珠沙華

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見えないだけ?

あるやなしや 見えない新月 あなたの心

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想いごと攫われる

残り香に あなたを恋ふる 初嵐

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秋の宵 指から零れる 濡れた髪

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共犯者

惑い月 朝にはぐれて 熱い肌

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目を閉じて気付かないふりで

惑わせて 桔梗の夜に くちづけを

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まっすぐ過ぎて

秋の空 幼さゆえと 憂う恋

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蜜より甘く

涼風に 媚薬溶かした 絹の夜

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想いを奏でる

君の肌 紅葉色づく 夜想曲

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すり抜けるばかりで

幻と 知りつつ抱く 雨夜月

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口唇

しどけなく 濡れてしたたる 柘榴の実

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不実な言ノ葉

想うとて 誰想うやら 女郎花

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If

遠花火  i f の構文  解けぬ恋

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一途

ひまわりや 太陽のキス 待ちわびる

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刹那

レクイエム 月下美人の 夢一夜

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うつす熱

灯したき 淡き蛍火 君の中

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忍ぶれど

閉ざしても 洩れでる光 蛍籠

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